インフルエンザが全国的に猛威をふるっています。千葉県でもインフルエンザA型の患者数が急増しており、1月16日にはインフルエンザ警報が発令されました。浦安市内の小中学校でも学級閉鎖が出ており、流行が拡大しています。
インフルエンザは気管支炎や肺炎などを合併し重症化することが多いので、体力のない高齢者や乳幼児などは、特に注意が必要です。

 

予防が第一

インフルエンザの感染経路は2つあります。感染した人の咳・くしゃみによる飛沫を吸い込む「飛沫感染」、感染した人が触った直後のドアノブなどを触り、その手で自分の目・鼻・口に触る「接触感染」です。これらの感染経路を断つことと、普段から健康管理をして抵抗力を高めておくことが大切です。

手洗い

インフルエンザウイルスは、手やドアノブ・硬貨などの表面がつるつるした物質に付着すると、24~48時間生存すると言われています。外出後や飲食前には必ず手を洗いましょう。手洗いができない時は、アルコール消毒も効果的です。

うがい

喉から肺にかけての気道を潤すことで、ウイルスが体内に入りにくくなります。特にうがい薬を使わず、水うがいでも十分な効果があります。

咳エチケット

咳・くしゃみが出る時は、マスクを着用しましょう。ティッシュ・ハンカチなどで口や鼻を覆う、どちらもない時は手・上着の内側・袖で覆い、飛沫が周囲に飛び散らないように気をつけましょう。

十分な栄養・睡眠

疲労やストレス、睡眠不足などで体調が万全でないときは、インフルエンザウイルスに対する抵抗力が低下しています。栄養と休養を十分にとり、人混みを避けるなどしましょう。

 

インフルエンザの疑いがある時は、まず受診を

高熱・悪寒などのインフルエンザと思われる症状がみられたら、まずは医療機関を受診してください。
市販されている風邪薬や解熱剤には、インフルエンザにかかっている人への使用が禁止されているものもあります。インフルエンザ脳症を起こし、手足の麻痺や最悪の場合は死に至るなどの危険があるためです。
インフルエンザにおける解熱剤の使用については、安全性の高いアセトアミノフェンが適切です。ただし安易に自己判断せず、必ず医師や薬剤師にご相談ください。

 

インフルエンザ脳症とは

インフルエンザウイルスに感染することで、主に意識障害、けいれん、異常な言動・行動の症状があらわれる病気です。インフルエンザを発症した後に、意識・言葉・行動などに異変が生じ、ときに生命に関わることもあります。そのため、発症した場合は入院による集中的な治療が必要とされます。
主に5歳以下の幼児にみられる病気として知られていますが、大人が発症するケースもあり、注意が必要です。

 

インフルエンザは例年1月下旬から2月上旬にピークを迎え、3月頃まで続きます。
ワクチンの予防接種をしたからと安心せず、なるべく外出を避け、予防対策を徹底しましょう。