大型連休で衣替えを済ませた方も多いのではないでしょうか。だんだんと薄着になり肌の露出も増える春から初夏にかけては、実は紫外線量が急激に増加する季節でもあります。
室内で過ごすことが多い方も、知らず知らずのうちに紫外線を浴びていることがあります。今からきちんと紫外線対策をし、紫外線量がピークとなる7~8月に備えましょう。

 
 

紫外線って?

太陽光線は紫外線・可視光線・赤外線に大別されます。このうち、日焼けや肌の老化に強く影響を及ぼすのが紫外線です。紫外線には UVB(B紫外線) と (A紫外線)の2種類があります。どちらも活動場面に応じた防御効果のある日焼け止めを選ぶことで防げます。

●UVB(B紫外線)

皮膚の表皮に届き、肌を赤くする日焼け、さらにシミ・そばかすの原因になります。UVBを防ぐ指標は「SPF」で示され、最大で「50+」。日常生活ではSPF15、野外で長時間過ごす時はSPF50など、シーンに応じて選びましょう。

●UVA(A紫外線)

「生活紫外線」とも呼ばれるUVAは波長が長いため真皮まで届き、シミ・たるみの原因になります。UVAを防ぐ指標は「PA」で示され、「PA+」~「PA++++」の4段階あります。日常生活ではPA+、野外で長時間過ごす時は「非常に効果がある」とされる「PA+++」以上を選ぶと良いでしょう。UVAは通常の窓ガラスを透過するため、屋内や車内にいる時にも注意が必要です。

●一年中、降り注いでいます

曇り、雨の時でも、紫外線は地上に降り注いでいます。最も強い時間帯は午前10時~午後14時。この時間に外出する際は、しっかりと対策してください。
また、UVAは通常の窓ガラスを透過するため、屋内や車内にいる時にも注意が必要です。

 

さまざまな紫外線対策

日焼け止め
散歩・スポーツ・海水浴など、シーンに応じた日焼け止めを選びましょう。適切な量を塗り、こまめに塗りなおす必要があります。適量は日焼け止めのタイプによりますが、お顔全体に塗る場合は、液状なら500円玉大、クリーム状ならそれより少なめの量が目安です。耳の周り・小鼻のわき・首と首の後ろなども忘れずに。
肌の弱い方は、赤ちゃんにも使えるという「紫外線吸収剤未使用」のものがおすすめです。日焼け止めを塗った日はきちんと石けんで落とし、保湿をするようにしましょう。

帽子・ストール・日傘・サングラス
首元にはストール、手の甲にはアームカバーなどを着用し、紫外線を物理的に避けるのも効果的です。最近はUVカット効果のある衣類などがたくさん発売されています。ただしこれらの効果は永久的ではなく、使用頻度や洗濯頻度にもよりますが、効果が持続するのは1~2シーズンと考えておくことが無難です。

その他のUVカット商品
窓際で過ごすことの多い方は、UVカット効果のあるカーテン、窓ガラスに貼るフィルムなどで紫外線を防ぐのも有効です。UVカットスプレーをカーテンに吹きかける方法、紫外線を浴びると色が変わるUVチェッカーで紫外線量を確認するなどの方法もあります。複数の方法を組み合わせてもよいでしょう。

 

日光浴の必要性

一方で、日光の紫外線を浴びると皮膚でビタミンDが合成されるというメリットがあります。ビタミンDには、カルシウムとリンの吸収を促進する働き、それによって血液中のカルシウム濃度を保ち、丈夫な骨をつくる働きがあります。骨粗しょう症予防という観点からは、日光を適度に浴びることは有益とされています。
夏でも冬でも、日かげや時間帯を選び、それぞれの体調に考慮して、日光に親しむ工夫をしてみてくださいね。