春めいてきた今日この頃。ウキウキした気持ちとは裏腹に、グズグズした鼻にお困りの方も多いことでしょう。
今や国民病のひとつとも呼ばれる花粉症。この時期、薬局の店頭には実にたくさんの種類の薬が並びます。くしゃみや鼻水・鼻づまり、目のかゆみなどのアレルギー反応を起こすのは、花粉が粘膜に付着するからです。つまり、花粉を“入れない”“付けない”“避ける”、これが花粉症対策の基本。それぞれのポイントを詳しくみていきましょう。


花粉が身体の中に入るのをブロック!

空気中に浮遊している花粉を体内に入れないのは至難の業ですが、工夫により軽減することはできます。
・メガネ・マスクをつける
入口となる目・鼻を覆うことで、侵入を防ぎます。
・コートの素材を選ぶ
花粉が付きにくいのは、ツルツルした素材(綿・ナイロン)。
最近は「花粉プロテクト」「花粉が付きにくい」と明記してある商品もあります。玄関にコート掛けを置く、玄関外でブラッシングするのも有効的です。
・帰宅後すぐの洗顔・シャワー
肌や髪についた花粉をなるべく早く洗い流すのが理想的です。


花粉が家の中に入るのをブロック!

窓から扉から、花粉は家の中にどんどん入ってきます。まずは入りにくくする工夫を。
・洗濯この時期は部屋干しや乾燥機の使用がおすすめです。どうしても外干ししたい
場合は、取り込む前にブラシなどで払いましょう。また、柔軟剤の使用は静電気による花粉の付着をおさえます。
・掃除
床に落ちた花粉を舞い上がらせないのがコツ。ウェットシートで拭き、それから掃除機をかけましょう。
・換気は全開ではなく、少し開ける程度に。レースカーテンや網戸を閉じたままに
して花粉の侵入を防ぎましょう。


飛散情報をチェックして回避

ニュース番組の気象情報で花粉の飛散情報も伝えられています。また、スマートフォンをお使いの方はアプリでさらに細かい情報を得られるので、そちらを利用しても良いでしょう。特に花粉が飛びやすいといわれているのは、
風の強い日
気温の高い日の午後
日没前後
湿度が低い日
雨の降った翌日
です。換気や洗濯の外干しは早朝から午前中までにしましょう。


コロナウイルス感染症との見分け方

花粉症の症状は主に鼻水・くしゃみ・鼻づまり。これらは風邪症状、コロナウイルス感染
症の症状とも似ています。見分けるポイントは、次の4つです。
①鼻水の状態……花粉症の鼻水は透明でサラサラとしているのに対し、感染症の鼻水は粘り気があります
②発熱があるか……花粉症での発熱はほとんどありません
③目のかゆみ……花粉症の症状のひとつです
④味覚障害……花粉症の場合は鼻づまりを伴う場合がほとんどですが、感染症の場合はそうではありません。
しかし、症状の出方には個人差があり、自己判断は危険です。気がかりなことがあれば自治体などの相談窓口やかかりつけ医への相談を。ひまわりクリニックでも電話での相談も受け付けておりますので「もしかして……」と心配な場合はお問い合わせくださいね。