豪雨、地震、台風と災害が相次いでいます。被災された方々に心よりお見合い申し上げると同時に、被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
災害はいつ起こるかわかりません。しかし、日頃から災害に備えて準備をしておくことで、災害が起こった時にも被害を最小限に減らすことができます。
内閣府が発行している「減災のてびき」には「今すぐできる7つの備え」が掲げられています。ここで最初に出てくる「自助、共助」。大規模な災害になるほど、国や自治体による「公助」の迅速な援助は期待できません。まずは自分自身がケガをせず生き残る「自助」、そして家族や近所の人たちと助け合う「共助」を基本に考え、備えましょう。

 

家族で話し合おう

災害時の家族の役割分担、避難方法、離れ離れになった場合の連絡方法と集合場所などを決めておきます。その際、平日と休日、昼と夜など、いろいろな状況を想定した話し合いと役割分担が必要です。誰が高齢者の方と一緒に避難するか、誰が非常用リュックを持つかなど、細かい部分まで話し合っておきましょう。
また、寝室や居間など、普段過ごす家の中が安全であるかをチェックしましょう。建物の耐震診断を受ける、家具を転倒防止器具などで固定する、ガラスや鏡に飛散防止フィルムを貼る、頭上と出入口付近にはものを置かないなど。
特に、高齢者の方の寝ている場所の安全対策はしっかりとして、速やかに避難できる状態にしておきましょう。

 

地域の方とコミュニケーションをとろう

まずは、普段から挨拶をしたりお互いに声をかけ合ったりするなど、近所の方とコミュニケーションをとる関係を築くのが大切です。
町内の防災訓練にはできるだけ参加しましょう。避難場所や避難経路などの情報を確認し、ご近所の方と親交を深める良い機会です。
離れて暮らす高齢者世帯のご家族は、その地域のご近所に挨拶していざという時の力添えをお願いしたり、自分の連絡先を伝えておくことも安心につながります。

 

行政のサービス・情報を活用しよう

住んでいる地域の防災拠点や避難場所、医療拠点などが明記されている「防災マップ」を手に入れましょう。市町村役場や公民館などで配布されており、各自治体のホームページにも掲載されています。
また、各自治体では65歳以上の高齢者のみの世帯の方などの災害時において自力で避難することが困難な方を地域全体で支援するために「避難行動要支援者名簿(旧 災害時要援護者名簿)」を作成しています。この名簿の登録者には、自主防災組織・民生委員・消防団など地域の関係者により災害時の安否確認、救助、避難誘導、その他適切な救援が行われるように配慮されます。
該当する方は、一度最寄りの自治体に相談してはいかがでしょうか。

 

●浦安市  避難行動要支援者名簿(旧災害時要援護者名簿)への登録の相談は
こちら (担当:高齢者福祉課)

●市川市  避難行動要支援者名簿(旧災害時要援護者名簿)への登録の相談は
こちら (担当:福祉部 地域支えあい課)

 

各家庭に応じた備えをしよう

一般的な非常時の持ち出し品(一次持ち出し品)と非常備蓄品(二次持ち出し品)に加えて、家族構成やライフスタイルに合わせて必要なものを準備しましょう。
ここでは、高齢者のいるご家庭で特に用意した方がよいと思われるものをリストにしました。

かかりつけの病院の診察券
常用のお薬(お薬手帳・病名や処方薬を書いたメモ)
眼鏡、入れ歯、補聴器、杖(自分の生活に欠かせないもの)
大人用紙おむつ
柔らかい食品のレトルト食品、缶詰
口腔ケアグッズ(歯ブラシ、歯磨き粉、液体歯みがき、うがい薬など)
安全対策、非常持ち出し品・備蓄品を準備して安心するのではなく、年に数回の点検や見直しも必要です。
常用のお薬がある方は、災害時の備えとしてゆとりをもって処方してもらいましょう。
ひまわりクリニックを受診の際には、ご相談ください。