慶應義塾大学医学部学生のS.O.さんが2月26-27日に当院に実習に来られました。
慶應義塾大学医学部では、総合診療科の実習期間中に地域の病院や診療所で実習をする機会があり、当院もその受け入れ施設となっています。
当日は訪問診療・外来診療の陪席や施設見学をされ、浦安市の地域医療を学んでいただきました。見学後の感想をいただきましたので紹介いたします。
今回は、浦安市の地域医療の見学目的でお世話になりました。
訪問診療への同行では、患者さんやご家族のお宅にお邪魔し、地域医療の実際を自分の目で見ることができました。病院での診察と異なり、プライベートな部分にまでかかわることが特徴ですが、患者さんに深く寄り添えたり個人の希望に合わせたオーダーメイドな医療を実施したりできるメリットがある一方で、患者さんのご家族との信頼関係を築いたり、医療資源が限られている中で多職種と連携をとったりと細やかな配慮が必要となる場面も多いと感じました。
市役所での介護認定審査会に同席させていただいた際には、介護認定までの過程や看護師、薬剤師、ケアマネジャー、歯科医といった多職種が参加していることなど、病院やベッドサイド以外での医師の業務を知りました。患者さんの退院後の人生を大きく左右する大事な制度にもかかわらず、大学病院の実習では見る機会がほぼないため、大変貴重な機会でした。
おひさまクリニックでは、心療内科の外来を見学しました。患者さんの、言葉には現れないふとした仕草や表情から変化を察知し、社会的背景や人間関係にまで目を向けつつ患者さんの抱える問題に対峙していく過程は非常に興味深く、印象に残りました。
クリニック内では、スタッフの方々が職種の隔てなく密に連携をとりながら、和気あいあいと働いている様子が窺え、将来自身が臨床医として働く際の多職種との理想的なかかわり方をイメージすることができました。
2日間という短い期間ではありましたが、大学病院にいるだけでは知りえなかったであろう知識や経験を得、実のりの多い実習となりました。改めて、ご指導くださった院長先生をはじめとする先生方やスタッフの方々に感謝申し上げます。ありがとうございました。
ひまわりクリニックでは今後も医療者の教育にも携わり、地域医療の向上に貢献して参りたいと思います。