季節の変わり目こそ大切に。持病と向き合う6月の健康管理

6月は雨の多い季節。梅雨が始まると、なんとなく体が重かったり、気分がすっきりしない日が増えてきますよね。実はこの時期、気温や湿度の変化が激しく、自律神経が乱れやすいことから、体にとっては少しつらい季節ともいえるのです。

特に、 持病をお持ちの方にとっては、体調の変化に気づくこと、そして無理をしないことが何よりも大切になってきます。

今回は、医療の現場でもよく見られる症状をもとに、6月に気をつけたい持病の管理について、お伝えしていきます。

目次

 気圧や気温が変わると、血圧も変わりやすくなります

梅雨の時期は、日によって暑かったり肌寒かったり、体調管理が難しい毎日です。特に高血圧をお持ちの方は、この気温差や湿度の影響を強く受けやすい傾向があります。

朝起きた時の血圧が高くなっていたり、少し動いただけで息が上がってしまったり…。もし「いつもと違うな」と感じたら、それは体からの小さなサインかもしれません。
こうした変化に気づくためにも、毎日の血圧チェックを習慣にしてみましょう。無理なく続けることが、安心につながります。

雨が続く日は運動不足になりがち。糖尿病の方は特に要注意です

外に出られない日が続くと、自然と体を動かす機会も減ってしまいます。そんなときに気をつけたいのが糖尿病のコントロールです。

運動量が減ると、血糖値が上がりやすくなってしまいます。また、暑さのせいで食事が偏ったり、水分補給を控えてしまったりすると、体に負担がかかってしまいます。
室内でできる簡易なストレッチや、椅子に座ったままできる体操など、軽い運動でも十分効果があります。「できることを、できる分だけ」、そんな気持ちで取り組んでみてくださいね。
そして、運動をしてもしなくても、十分な水分補給を心がけましょう。

この時期は関節の痛みがつらくなることがあります

「雨が降る前になると関節が痛む…」という方も多いのではないでしょうか?これは気圧の変化で関節内の圧力が変わることが原因のひとつとされています。
リウマチや変形性関節症、また過去に関節を傷めた経験などがある方にとっては、関節の腫れや痛みが出やすい季節です。冷えすぎないように膝や腰を保温したり、湿布や温湿布を使ってケアすることで、症状が和らぐこともあります。
また、じっとしている時間が長くなりがちな方ほど、症状が強くなる傾向も。簡単なストレッチを取り入れて、関節や筋肉の動きを保ってあげることも大切です。

季節の変わり目は、身体も心も知らず知らずのうちに疲れをためこみがちです。でも、毎日の生活の中で、少しだけ気を配ってあげるだけで、持病の悪化を防ぐことができます。
「今日はなんだか元気がないな」「眠りが浅いな」と感じたら、遠慮せず、ご家族や訪問スタッフに伝えてみてください。それが、これからの体調を守る第一歩になるかもしれません。

どうか無理せず、自分のペースで過ごしながら、この季節を穏やかに乗り切っていきましょうね。

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