
2026年2月13日、ひまわりクリニックの山田智子院長が理事を務める浦安市医師会主催の「浦安市グリーフケアを考える会(第4回)」が開催されました。
2022年から始まったこの研究会も今回で4回目を迎えました。
今回も、亀田総合病院緩和ケア室のチャプレンである瀬良信勝先生を講師にお迎えし、多職種連携の中でどのように遺族や患者様に寄り添えるかを共に学びました。当日は、医師、看護師、介護職など計40名の専門職の方々にご参加いただき、熱気あふれる会となりました。
- 「悲嘆」と向き合う:二重過程モデルという考え方
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今回の印象深かった学びの一つは、死別へのコーピング(対処)における「二重過程モデル」という視点です。
大切な人を亡くしたとき、私たちは深い悲しみに沈む「悲嘆(喪失)への向き合い」と、日々の生活を立て直そうとする「日常生活(再建)への向き合い」の二つの間を絶えず行き来します。
かつては「いつまでも悲しんでいてはいけない」と考えられがちでしたが、実はこの「行き来」のバランスを保つことこそが健全なプロセスであると学びました。悲嘆に暮れる時間があってもいい。同時に、日常生活を送りながらふとした瞬間に悲しみが襲ってきても、それを否定せずに自分も周りも付き合っていく。そんな「悲しみと共に生きる」ことの重要性を改めて認識しました。
- 「無力感」を共有する
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支援の現場では、何もできない自分に「無力感」を抱くことが多々あります。しかし、「無力感は決して悪いことではない」という学びがありました。
私たちが感じる無力感は、対象となる方が抱えている言葉にならない思いそのものかもしれません。何かを解決しようと焦るのではなく、その無力感を共有し、ただ傍に在り続けること。その姿勢自体が、一つのケアに繋がっていくのだと再確認しました。
- 支援者自身のケアとして
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今回の研究会では、事後アンケートでも多くの反響をいただきました。
特に「支援者側もケアが必要である」という点において、参加者同士の対話が私たち自身の心を解きほぐす時間となりました。日々、多くの喪失に向き合う医療・介護従事者にとって、自分の感情を一旦横に置いて業務にあたることは避けられません。しかし、今回のように同じ志を持つ仲間と集まり、思いを分かち合うことは、支援を続けるための大切な「セルフケア」の場にもなっています。
おわりに

グリーフケアは、特別な技術というよりも、相手のありのままの姿を認め、共に歩む姿勢そのものです。ひまわりクリニックでは、これからも地域の方々の心に寄り添い、悲しみがあってもその人らしく生活していけるようなサポートを続けてまいります。
ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。
