
「防災」と聞くと、地震を思い浮かべる方が多いかもしれません。けれども今、私たちが直面しているのは、年々激しさを増す気象災害です。猛暑、台風の大型化、線状降水帯による記録的豪雨…。これらは一時的な異常ではなく、「当たり前」として毎年のように起きています。
特にご高齢の方や持病を抱える方にとっては、災害が命に直結するケースも少なくありません。
今回は、こうした現代型の災害に備えるための視点と、本当に役立つ防災グッズの選び方をお届けします。
今、備えるべき「災害」は何か?
ここ数年、浦安市を含む関東地域でも、台風による大規模な停電や浸水被害が増えてきました。また、「線状降水帯」による突然の大雨や、気温が40℃近くに達する猛暑日も、今では珍しいことではなくなっています。
こうした気候の変化は、私たちの健康や安全に大きな影響を与えます。特に、以下のようなリスクが高まっています。
- 熱中症や脱水症状
- 避難が遅れることによるケガや事故
- 停電や断水による医療・介護サービスの中断
在宅医療・介護を受けている方は、特に注意が必要です。 ご自宅で安全に過ごすためには、次のような備えを意識しましょう。
- 医療機器(酸素、吸引器など)の停電時の対策
→ 予備電源や非常用バッテリーの確認を - 通院・訪問サービスが止まった場合の備え
→ 薬の予備、緊急連絡先、療養情報の紙での管理 - 避難が難しい場合に備えた「在宅避難」体制の確認
→ 家の中の安全な場所や備蓄品のチェック
このような備えは、日ごろからご家族やケアマネジャー、医療機関と話し合っておくことがとても大切です。いざという時に慌てず行動できるよう、「今の気候」に合わせた防災対策を心がけましょう。
備えた防災グッズ、本当に「使える」ものですか?
多くのご家庭で防災リュックを用意していると思いますが、中身を見直したのはいつですか?いざという時、誰がどうやって使いますか?実際の災害時に高齢の方が使えるか、持ち運べるか、開けられるかという視点がとても重要です。
【見直しておきたいポイント】
- 缶詰やレトルトではなく、開けやすく食べやすい食品(パウチ・ゼリー等)
- 握力が弱くても使えるワンタッチ点灯の懐中電灯やランタン
- 常備薬・お薬手帳・医療情報のコピーは防水袋に入れて1ヶ所に
- スマホ充電用の手回し・ソーラー兼用充電器も便利
- 大きなリュックよりも、小分けした非常袋で準備を
- 猛暑に備えたクールアイテム(開封すると冷たくなるおしぼりなど)
「月に1回、中身を1分で確認」をする習慣をつけましょう!
食品は定期確認で実際に食べてみることをお勧めします。
避難しない防災「在宅避難」という選択肢
体力的・健康的に避難所への移動が難しい高齢者には、家にとどまることが現実的な場合もあります。そのためには、在宅避難の備えをしておく必要があります。
【在宅避難の備え方】
- 停電・断水に備えて3日分の飲料水、簡易トイレと食事を用意
- 家の中で安全な場所(家具が倒れにくい部屋)を確保
- ラジオなど情報手段の確保(電池の確認も忘れずに)
- ご家族、ケアマネジャー、医療機関との連絡体制を紙でも用意
時代が変われば、防災の形も変わります。「使える防災グッズ」と「現実的な避難行動」を意識することが、災害時に命を守る第一歩です。
私たちひまわりクリニックは、地域の皆さまとともに「災害に強い体制」を作っていくことを目指しています。気になることや不安な点があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
ひまわりクリニックのからのお願い
災害時は、訪問が難しくなる可能性があります。
ご家族の連絡先や緊急対応の希望など、事前にご相談いただくことでより安全な対応が可能になります。
