201610_b季節はすっかり春に移り変わりましたが、日中の初夏のような暖かさかが夜になって急に冷え込む日もあり、まだ不安定です。
季節の移り変わり目は、自律神経が乱れがちで体調をくずされる方も多くなります。
 
そこに、花粉が加わり、更に体に負荷がかかりがち、皆さま体調はいかがでしょうか?
 
 
今回は、この時期増える帯状疱疹について書いてみたいと思います。
 

帯状疱疹とは

はじまりは、痛みから~帯状疱疹の症状
ほとんどの場合は、痛みからはじまります。痛みは、人によって違いますが、皮膚の表面がチクチクするように感じたり、筋肉痛のように痛んだり、ズッキンズッキンという激しい痛みの場合もあるようです。

その後4~5日で、傷んだ箇所と周辺に発疹が現れ、後に水疱に。水疱から潰瘍、カサブタへと変化し治まります。この間2~3週間くらいです。
 
水疱瘡のウイルスが目を覚ます~帯状疱疹の原因
帯状疱疹を引き起こすのは、水疱瘡のウイルス。子どものころ水疱瘡に罹ったときに体内に入ったウイルスは、体の中に潜んでいます。それが免疫力の低下で目を覚まし、帯状疱疹となって表れるのです。

健康な方であれば、免疫力によりさまざまな病気を抑えることができます。しかし、疲れや精神的なストレス、また高齢や闘病などにより、免疫力が下がりぎみのところへ、季節の変化という新たな負荷が加わり、発症しやすくなるようです。

発疹が消えた後も、痛みが残っているように感じたりするときは、帯状疱疹神経痛が疑われます。
 
そうかな?と思ったら早めの受診を~帯状疱疹の治療
帯状疱疹は、抗ウイルス剤の投与と、患部のケアや痛みを抑えるための治療が中心。抗ウイルス剤は、早めに投与しないと、効き目が弱くなりますので、「そうかな?」と思ったら、すぐに受診をするようにしてください(ただし、発疹が出ないうちは検査ができません)。

帯状疱疹が収まったあとも、痛みや違和感が消えない場合は、我慢せずにご相談ください。
 
50歳以上は予防接種を~帯状疱疹の予防
帯状疱疹は、3人に1人が80歳までにかかるといわれる身近な病気です。特に女性の患者数が多い傾向にあります。
実は、帯状疱疹は、水疱瘡のワクチンで予防することができます。ただし、免疫力が落ちている方は受けることができません。
予防効果が接種後10~15年くらいありますので、お元気なうちに受けることをお勧めしています。

 
【帯状疱疹予防接種】
自費7,000円(接種回数1回)ご希望の方は必ずご予約ください。
ご持病や体調により接種できない場合もございます。